2012年1月27日金曜日

ブラジル大統領が「新しい開発モデル」提示へ

▽▼▽ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は1月26日、「今日直面している困難に対処するには新しい発想をするのが不可欠だ」として、6月リオデジャネイロで開かれる「リオ+20首脳会議」で、「新しい開発モデルを提示する」と述べた。

     南リオグランデ州都ポルトアレーグレで24日から「世界社会フォーラム(FSM)」の特別版「テーマを定めた社会フォーラム(FST=フォロ・ソシアル・テマティコ)」が開かれている。大統領は、その「市民社会と政府との対話」に出席し演説した。

     「先進諸国では富の集中、不平等拡大、失業増大、貧国拡大が起きている。失業と不平等は特に若者、女性、移民労働者にとって残酷だ」

     「先進諸国が経済問題解決のためとして実施してきた財政政策は、社会に忌まわしい結果をもたらした」

     「市場の声と街頭の声の不一致が拡がっている。このような状態が進めば、社会的な蓄積だけでなく民主制度さえも危うくなる」

     ルセフは、このように警告し、6月のリオ会議に社会運動組織も参加するよう呼び掛けた。