2012年4月11日水曜日

「エメラルド王」家の結婚式

☆★☆コロンビアのエメラルド合法輸出部門トップを長年占め<エメラルド王>として知られた早田英志氏(71)の娘さんがこのほど、鎌倉市で挙式した。新郎は在米華人、新婦の母親はコスタ・リカ人。このため親類縁者が集った披露宴は、日本、米国、ラ米(コスタ・リカとコロンビア)、中国の言語、文化、人種が混ざり合って、興味深く、色彩豊かな、楽しい宴となった。

★私は、早田氏の友人として招かれた。会場には生演奏のジャズが流れ、食事の後にはサルサバンドが登場した。新郎新婦がワルツを1曲踊ってから、皆が入り乱れてサルサ、ルンバ、ソン、ブルース、マンボ、ジルバを躍った。

☆「挨拶を、とご指名にあずかり、僭越ながら一言。。。」などという形式ばった空虚な挨拶は一切ない。他人も共感できる感情のこもった言葉ばかりが行き交った。

★21世紀は、日本人にとって大変遅ればせながら、本格的な「混血の時代」になると思う。米州は、混血先進地域である。<純血主義の日本>というイデオロギーが仮にあるとすれば、それはとうに行き詰っている。未来に日本が開くには、日本に新しい血と文化を導入し、日本の血と文化を国際社会に植え付けていくことが不可欠だろう。

☆「混血」は必ずしも肉体的、血縁的なものを意味するだけではない。文化、言語、生き方などの<混血>もある。そのような混血によって共生と共感は普遍化するーー披露宴を楽しみつつ、そんなことを考えた。