2012年5月1日火曜日

トマース・ボルヘ司令官が死去

★☆★ニカラグア革命の立役者の一人、トマース・ボルヘ司令官が4月30日、マナグアの軍事病院で死去した。81歳だった。

☆ボルヘは4月6日同病院に入院し、肺の手術を受けた。だが高齢と、持病の糖尿病もあって、容体が悪化していた。

★1930年8月13日マタガルパの貧しい家に生まれた。学生時代にソモサ独裁打倒の地下活動に入り、61年、カルロス・フォンセカ=アマドールとともに、サンディニスタ民族解放戦線(FSLN=エフェエセエレエネ)を創設した。キューバで軍事訓練を受けた。

☆76年2月逮捕され、78年8月22日のエデン・パストーラ司令官(コマンダンテ・セロ)らによる国会議事堂占拠により、人質と引き換えに解放された。

★革命戦争で中心的役割を担い、79年7月のソモサ独裁打倒後は、内相を務め、レーガン米政権が仕掛けた内戦のさなか、治安確保に当たった。

☆ダニエル・オルテガ大統領中心の指導部を同志の多くが去っていくなかで、ボルヘは留まった。FSLN政権を維持するという実利主義からだった。21世紀に入ってからオルテガ政権が復活すると、ペルー駐在大使になった。

★作家、詩人としても知られた。