2012年6月7日木曜日

ボリビアでの米州諸国機構総会終わる

▽▼▽ボリビアのコチャバンバで6月3日始まった第42回米州諸国機構(OEA)総会=外相会議=は5日、「コチャバンバ宣言」を採択して終了した。宣言の柱は、「主権を伴う食糧安全保障」である。

▼チリは、この「主権」という文言に反対した。国境を超越して市場を求め広げたい新自由主義の立場からだ。この異論は、宣言文書に付記された。

▽会議は4日には、ベネズエラが2001年から提唱していた「米州社会憲章」を採択した。社会正義、貧困問題解決、平等性、差別反対、弱者の社会保護などを謳っている。

▼会議と並行して「社会サミット」が開かれ、米州諸国から2000人の社会活動家らが参加した。安全保障と主権、気候変動、市民の安全、諸国人民統合、民主制度深化の5つの部会に分かれて討議した。コカ葉使用合法化、M諸島の亜国主権、食糧安保と土地・水利権の関連付けなどが決議された。