2012年6月30日土曜日

チャベス大統領がメルコスール加盟で表明

☆★☆ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は6月29日、メルコスールへの加盟が7月末に実現することが決まったのを受けて、「地域統合のための歴史的な日であり、祝わねばならない」と、カラカスで喜びを表した。

★チャベスは、自国の加盟について「米州の専横諸国に倫理が教訓を与えた。地政学的に、また政治・経済・社会的に影響が大きく、帝国主義と、その手先のブルジョア階級には打撃となる」と述べた。それには、「加盟に反対していたベネズエラとパラグアイのブルジョアも含まれる」と付け加えた。

☆長らく加盟を阻んできたパラグアイ国会については、「ベネズエラに対し非理性的な敵対姿勢をとってきた。ラ米、メルコスール、パラグアイ自体の統合を著しく阻害してきた」と指摘した。

★ベネズエラの加盟の意義については、「メルコスールの原油、天然ガス、淡水の保有量を世界一に引き上げるのに貢献する」と強調した。

☆チャベスは10月7日の次期大統領選挙に出馬しているが、癌のため馬力に衰えが目立っている。今回の加盟決定の朗報は、チャベスに有利に作用する。