2012年7月18日水曜日

2012PB~~波路はるかに~~


201271416日カラカスにて伊高浩昭】14日午後、成田空港を発ち20時間後、カリブ海に面したマイケティーア(シモン・ボリーバル)国際空港に着きました。タクシーで30分かけてカラカス市に行き、ホテルに入ったのは深夜でした。数年ぶりに来たアンデス山脈の盆地の都会は、大統領選挙戦の真ただ中にあります。4選を果たして20年政権を目指す現職のウーゴ・チャベスと、14年ぶりの政権奪回を狙う野党連合統一候補エンリケ・カプリーレス(前ミランダ州知事)の左右一騎討ちで、15日発表の最新の支持率調査では、チャベス60%、カプリーレス24%、未決定(浮動票)16%でした。
 市内の壁という壁には候補者のポスターが貼られており、細長い壁面にはペンキで描かれた壁画のようなポスターが続きます。奇妙な感じがしました。これらのポスターの90%以上がチャベスのものだからです。政権と財政を握る現職ならではの大攻勢戦術です。ですが、ユダヤ系息子で財界の候補であるカプリーレスも資金は潤沢です。マスメディアを使い、遊説を重ねつつ、支持層拡大に必死です。
さまざまな階層の有権者と話し合いました。中流から有産層にかけてはカプリーレス、庶民・人民はチャベスを、それぞれ熱狂的に支持しています。社会は真っ二つに割れています。そこには憎悪すら漂っています。こうした緊張の対峙関係は、一触即発の危険を孕んでいます。
16日には、チャベスの盟友で著名なジャーリストであるJV・ランヘール氏(83)=元外相・国防省・副大統領=にインタビューしました。非常に興味深い内容ですが、これは東京に戻ってから分析し発表します。他にも、この画面では語り尽くせないほど沢山の収穫がありました。
ピースボート「オーシャンドゥリーム号」は15日早朝、ラ・グアイラ港(カラカスの外港)に着きました。船は16日夜遅く、私を新しい乗客として同港を出港しました。18日にはコロンビア沖を航行し、19日にはパナマ運河のカリブ海側の都市サンクリストーバルに着きます。私の船上講師としてのボランティーアの仕事は17日に始まります。8月下旬近くまで1ヶ月の船路です。