2012年8月31日金曜日

ラ米にはオバマ政権継続が望ましい


☆11月6日に予定される米大統領選挙の共和党正副大統領候補が8月29日、正式に決まった。ロムニー・ライアン組が、民主党現職のオバマ・バイデン組と対決する。私は、ラ米を長年観てきたジャーナリストとして、ラ米のためには民主党政権が引き続き米国を統治するのが望ましいと考える。 

☆共和党のブッシュ前政権の8年間に、近視眼的な<対テロ戦争>が世界中に拡がり、国際情勢は悪化した。ラ米情勢も、ウリーベ前コロンビア政権のような極右政権が登場し、米軍に基地を提供するなどして、南米域内関係が悪化した。 

☆オバマ政権は、全体的に言ってリベラルな政策で、ラ米の信頼を勝ち得てきた。国交のないキューバとの関係も幾分和らいでいる。キューバとラ米は、オバマが第2期政権でキューバとの関係を正常化する方向に動かすのではないかと期待している。 

☆この点一つをとってみても、民主党政権がラ米にとって望ましい。米国とキューバの間で冷戦関係が半世紀以上も続いている異常事態は、一刻も早く解消させなければならない。