2013年5月9日木曜日

中国とニカラグアが運河建設で交渉中、と元コロンビア外相語る


 コロンビアのノエミ・サニン元外相は5月8日報じられたスペイン通信EFEとのインタビューで、ニカラグアは中国と「ニカラグア運河」建設で交渉中、と述べた。この交渉は「中国の地政学的戦略に基づいている」と、サニンは指摘した。

 太平洋とカリブ海を結ぶ運河はパナマ運河の規模を凌ぎ、建設工期10年、総投資300億ドルで、「HKニカラグア運河開発投資会社」の株の49%を中国が保有する計画という。

 昨年11月ニカラグアは、国際司法裁判所の裁定で、コロンビアに属していたカリブ海の領海・経済水域7万平方kmを獲得した。サニンは、「運河建設計画にカリブ海水域の確保が必要だった」と、所見を述べた。

 サニンはまた、国際司法裁の中国人判事は過去にオランダ駐在大使を務め、同時期にオランダに駐在していたニカラグア大使を通じて運河計画を知りうる立場にあったとして、同判事を弾劾すべきだと指摘し、カリブ水域に関する裁定を見直す必要性を強調した。

 サニンは、ミゲル・セバージョス元コロンビア副司法相と近い将来、共著を刊行する予定で、ニカラグアとの関係も内容に含まれる見通し。
 
 一方、ニカラグア、オンドゥーラス(ホンジュラス)、エル・サルバドールの3国大統領は8日、マナグアで会合し、3国が海岸線を共有するフォンセカ湾の平和地域化と共同開発の推進で合意した。07年の3国合意を確認したもの。