2013年7月13日土曜日

メルコスールがボリビア大統領機事件で欧州4カ国駐在大使を召還


 モンテビデオで7月12日開催されたメルコスール(南部共同市場)首脳会議は、ボリビア大統領機事件について協議し、「根拠のない差別的で恣意的な行為にして、国際法の現行侵犯」と事件を糾弾するととともに、領空を封鎖した仏伊葡西の欧州4カ国駐在のメルコスール加盟国大使を事情聴取のため召還することを決めた。

 会議は、昨年6月「国会クーデター」によりフェルナンド・ルーゴ大統領を追放し加盟資格を停止されてきたパラグアイについて、8月15日のカルテス新政権発足と同時に復帰を認めることを決めた。

 ただし首脳たちは、メルコスールの「ウスアイア議定書」第7条(民主条項)をパラグアイが守るべきことを指摘し、釘を刺した。

 会議は、米政府によるラ米諸国スパイ事件についても話し合った。エドゥワード・スノーデン氏は、CIAとNSA(国家安全保障局)が伯COL墨をはじめラ米14カ国の電話、イーメイル、パソコン通話を08年から今年4月まで傍受していた、と暴露している。

 輪番制議長国は、ウルグアイからベネズエラに移った。ニコラース・マドゥーロ大統領は、「チャベスの左手とボリーバルの精神をもって就任する」と宣誓した。

 会議には、加盟申請中のモラレス・ボリビア大統領、来賓のロボ・オンドゥーラス大統領、加盟申請したエクアドール副大統領の他、南米・中米諸国の代表が出席した。

 ガイアナとスリナムは、賛同国として認められた。