2013年7月18日木曜日

北朝鮮がパナマに貨物船と乗組員の解放を要求


 北朝鮮外務省は、パナマでの北朝鮮貨物船臨検・抑留事件を受けて7月17日、貨物船と船長以下の乗組員全員を早急に解放するよう要求した。

 外務省声明は、「パナマ当局は麻薬捜査を口実に突然襲い掛かり、船長以下の乗組員を逮捕した。麻薬は結果的に見つからなかった」、「キューバの古い兵器類は、正当な契約に基づき、修理し返還するため積み込まれていた」と述べている。

 一方、パナマのフェルナンド・ヌニェス外相は17日記者会見し、「キューバ政府には、友邦領海で無申告の兵器類を輸送することが危険を冒すことになる、という認識がなかったようだ。巴玖両国間に問題はない。問題は、北朝鮮船を用いたことだ」と指摘した。

 外相はまた、北朝鮮の要請により、在玖大使館を通じて、北朝鮮外交官2人に査証を与えた、と明らかにした。同外交官は、積荷検査に立ち会うとともに、臨検に至った経緯をパナマ側に説明するよう求められている。

 パナマ政府は16日、国連安保理に対し、兵器類を調査する技術委員会をパナマに派遣するよう要請した。委員会には米英の専門家も含まれる見通し。