2013年8月19日月曜日

「パラグアイ人民軍(EPP)」が5人殺害


 パラグアイ政府は8月18日、北東部のサンペドロ県タクアティーで17日、「パラグアイ人民軍」(EPP)により5人が殺された、と発表した。

 ブラジル人経営の農場を巡視していた農場主の用心棒5人が拉致され、森の中で射殺されたという。5人のうちの一人は警官だった。

 当局統計では、2007年にEPPがサンペドロ、コンセプシオン両県で活動を開始してから16日までに、EPPにより31人が殺された。

 一方、人権団体は、ストロエスネル独裁が終わった1989年以降、小農131人が当局や用心棒によって殺されてきた、と指摘する。

 政府は、EPPがコロンビア革命軍(FARC)と連携している証拠がある、と発表している。

 だが「農村ゲリラ」EPPは、昨年6月の国会クーデターで追放されたフェルナンド・ルーゴ改革政権揺さぶりのため、CIAやパラグアイ諜報機関がつくった地下結社、との見方もある。依然、謎めいた組織だ。