2013年10月3日木曜日

米州人権委がエル・サルバドールに人道犯罪捜査呼び掛け


 米州人権委員会(CIDH)は10月2日、エル・サルバドール政府に対し、内戦中(1980~92年)の人道犯罪を捜査するよう要請した。

 同国では1993年、和平に際し「和平堅固化のための一般恩赦法」が制定され、これが人道犯罪捜査の障害になってきた。CIDHは、同法は捜査の障害にならないとの認識を持つべきだ、と政府に呼び掛けている。

 国内では9月20日、人権団体などが最高裁に同法を見直すよう告訴している。最高裁は審理を開始するかどうかを検討していた。

 内戦では7万5000人が殺され、7000人が不明(遺体なき殺人)となった。その大多数は、政府軍、警察、極右組織によって殺された。