2013年12月14日土曜日

マンデーラの遺志でキューバとの関係を深化、と南ア大統領表明


 南ア滞在中のラウール・カストロ玖国家評議会議長は12月12日、プレトリアの大統領政庁内に安置された故ネルソン・マンデーラ元大統領の遺体に別れを告げた後、ジェイコブ・ズマ南ア大統領と会談した。

 会談後、ズマは声明を発表、「クーバとクーバ人民を愛していたマンデーラ大統領の遺志に基づいて、クーバとの関係を深化させる」と述べた。

 また「クーバは南ア解放闘争とアフリカ史に特別な位置を占めている」と述べた。これは、クーバ軍延べ35万人がアンゴラに派遣され、同国南部で南ア白人政府軍を撃破し、南ア植民地だったナミビアの独立を実現させたことや、その結果、南ア白人政権崩壊を促進した事実を指している。さらにはチェ・ゲバーラのアフリカ遠征を含め、クーバが果たしたアフリカ解放闘争への貢献を評価している。

 大統領は「カストロ議長の来訪に感謝する。議長が来なかったら、国葬は不完全なものになった」と語り、クーバを讃えた。