2014年2月27日木曜日

伝説のフラメンコギタリスタ、パコ・デ・ルシア死去

 フラメンコの伝説のギタリスタ、パコ・デ・ルシーアが2月26日、心臓発作により死去した。66歳だった。

 パコ(本名フランシスコ・サンチェス=ゴメス)はメヒコ・カンクン市のカルメン浜に別荘を持っていた。浜辺で息子とサッカーに興じていたところ倒れたという。

 パコはアンダルシーア州アルヘシラスのロマ人(ヒターノス)の家に生まれ、幼年時代に父アントニオからギターを弾かされた。少年時代には、いっぱしのギタリスタになっていた。

 芸名の「デ・ルシーア」は、母の名ルシーアからとった。

 カディス出身のフラメンコ歌手カマロン・デライスラとは1960年代から盟友で、数々の舞台で共演した。1979年には二人のアルバム「時の伝説」(ラ・レジェンダ・デル・ティエポ)を出したが、ことしはその35周年だった。

 カマロンは1992年に癌で死去。以来、孤独に耐えてきたという。

 パコは、ジャズを取り入れるなど、フラメンコの「革命」を推進した。

 スペイン国王、文化相、アルヘシラス市長らが一斉に哀悼の意を表明している。