2014年4月10日木曜日

ベネズエラ大統領が野党連合と話し合う

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は4月8日、野党連合MUD幹部らと国内の対立状況に関し4時間に亘って話し合った。7日から訪問中の南米諸国連合(ウナスール)外相団が、この会合を仲介した。

 双方は、9~11日の間に再度会合することで合意した。その新たな会合には、ブラジル、コロンビア、エクアドール3国の外相が立会う。また、ローマ法王庁高官が仲介者として出席する可能性がある。

 一方、この日、ルイス・ルーラ前ブラジル大統領は、マドゥーロ大統領にメディアを通じて、緊張緩和のため(野党との)連立政権を樹立してはどうか、と働きかけた。

 これに対しマドゥーロは、「野党との交渉も協商もない。あるのは対話であり討論だ」と、柔らかに反論した。

 ベネスエラ国会は9日、2月からの反政府派による街頭破壊活動、殺傷事件などを調査する「真実委員会」の第1回会合を開く。