2014年4月11日金曜日

ベネズエラ政府と野党連合が会合し、対話継続で合意

 ニコラース・マドゥーロ大統領らベネスエラ政府と、エンリケ・カプリーレス(ミランダ州知事)ら野党連合MUD指導部は、4月10日から11日未明にかけ6時間に亘ってミラフローレス政庁で話し合った。

 8日の第一回会合を受けたもので、ブラジル、コロンビア、エクアドール3国外相とローマ法王庁大使が立ち会った。

 大統領は冒頭40分間語り、「交渉するのでも協定を結ぶのでもない。あるのは、人道的なボリバリアーノ社会主義と、野党が主張するものとの二つの異なるモデルの平和共存を図るための話し合いだ」と強調した。

 これに対しカプリーレスは、「(自身が大統領選挙で敗れた)去年4月14日以来、国は悪くなった」とし、経済・社会の問題点を批判した。

 双方は15日に新たに会合することで合意し、解散した。

 一方、検事総長は10日、2月12日以来の街頭暴力事件で計191人を起訴した、と発表した。うち174人は拘禁中だが、学生はその中の12人にすぎない、と明らかにした。

 一連の事件による死者は39人で、うち8人は治安部隊要員ら当局者。負傷者は650人に達している。

 街頭暴力扇動などで逮捕され起訴された極右政治家レオポルド・ロペスの予審は、5月8日に開かれることになった。