2014年7月14日月曜日

プーチンがニカラグアとアルゼンチンを訪問

 ロシアのウラディーミル・プーチン大統領は7月11日、ハバナを発った後、ニカラグアのマナグア空港に立ち寄り、ダニエル・オルテガ大統領と1時間。会談した。プーチンは、ニカラグア大運河建設事業へのロシア企業の参加に興味を示した。

 ニカラグアは一昨年、国際司法裁判所の裁定により、カリブ海のコロンビア経済水域から広大な海域を与えられた。その海域で6月下旬、ロシアと米国の軍要員計300人が麻薬取り締まり訓練をした。これには、失った水域に依然関心を抱いているコロンビアに対しオルテガ大統領が牽制する狙いがあった。

 プーチンは12日ブエノスアイレスに到着し、クリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル(CFK)亜大統領と会談した。亜国のアトーチャ第3原発施設建設事業に参加しているロシアのロサトム社が、アトーチャ第4原発施設建設事業に参加することが原則的に合意された。

 また、大統領に同行しているロシア財界人一行は、ネウケン州バカムエルテの油田を視察した。

 CFK主催の晩餐会には、ウルグアイのホセ・ムヒーカ大統領も出席した。同様に招待されていたベネスエラとボリビアの大統領は出席しなかった。

 プーチンが首脳会談をしていたカサ・ロサーダ(大統領政庁)前の五月広場では、性的少数者団体がロシアでの取り締まりに対する抗議デモを展開した。また在亜ウクライナ移民協会も、ロシアのウクライナへの干渉に抗議するデモをした。

 プーチンは13日リオデジャネイロ入りし、アンゲラ・メルケル独首相とウクライナ問題を中心に話し合った。両首脳は次いで、マラカナン競技場でのW杯決勝戦を観戦した。ドイツが1対0でアルヘンティーナを下し、4度目のW杯をものにした。