2014年7月21日月曜日

キューバ税関が旅行者の物資持ち込み規制を強化

 クーバは旅行者による国外からの物資持ち込みを厳しく制限することにし、新措置が7月11日官報に掲載された。だがクーバ人に間に新措置に対する不満が急速に高まりつつあり、共産党機関紙グランマは18日、それらの不満を記事に取り上げた。

 新措置は9月1日発効する。旅行者1人が一回の入国で持ち込み可能な物資は1000ドル相当まで。超過分は没収対象となる。郵送は一回10kgまでで、超過分は1kg当たり20ドル課税される。規制対象は家電、電脳機器、通信機器、CDなど381品目。

 昨年、旅行者による持ち込みと郵送による物資は、総額35億ドルにのぼった。マイアミからの持ち込みが多い。

 新措置は、持ち込み荷物などを事実上の輸入と捉え、持ち込まれた物資が自営業者によって転売されるため、これを規制するのが狙い。自営業者らは、本質的な問題はクーバに卸売市場が整っていないことだ、と反発している。