2014年7月6日日曜日

キューバが農業部門管理職を大量廃止へ

 クーバ人民権力全国会議(国会)の新会期は5日ハバナで開会し、経済改革の進捗状況が報告され、審議された。
 
 政府はこの日、新たな公務員削減計画を発表、来年末までに農業部門管理職位6441(41%)を3段階に分けて無くすことを明らかにした。これにより人件費44万ユーロを節約できるという。

 職位廃止の中心は、農産品を独占的に買い占めて消費部門に回す「国営買い占め組合」(UNA)で、組合そのものが廃止される。UNAは、腐敗、不効率を農民から厳しく批判されてきた。

 クーバは年間20億ドルの食糧を輸入しているが、保有外貨が逼迫しているため、国庫に重くのしかかっている。輸入食糧の6割は国産可能とされるが、農業部門に行きたがるクーバ人は多くない。

 政府は国有遊休地を耕作希望者に数年来150万hr貸与してきたが、まだ370万hr余っている。

▼海上自衛隊練習艦隊が訪問

 支倉常長の遣欧使節団がローマに行く途上、スペイン植民地時代のハバナを訪れてから400年経つのを記念して、駆逐艦あさぎり、練習艦せとゆき、かしまの3隻が7月5日、ハバナに入港した。

 入港に際し、あさぎりが21発の礼砲を撃ち、これに対し革命軍砲兵隊がラ・カバーニャ要塞から返砲を撃った。

 自衛官らは革命海軍司令部、人民権力ハバナ州会議(州議会)、海軍士官学校などを訪問する。

 ハバナ港には亜国軍練習艦、帆船リベルターが1日から停泊中。アグスティン・ロッシ亜国防相、亜国軍高官らは3日、ラウール・カストロ議長を表敬した。