2014年7月24日木曜日

「暴動教唆」で、ベネズエラの極右指導者の公判始まる

 ベネスエラの極右政党「人民意志」(ボルンター・ポプラル)党首レオポルド・ロペス被告の第1回公判が7月23日開かれた。ロペスは、2月12日のカラカス市内で起き3人が殺された暴動事件に関し、公然教唆、共犯、資産損傷・放火の容疑で起訴された。

 この事件は、4月以降まで続き、全国で計43人の死者を出した一連の街頭暴力事件の最初の重大事件だった。

 右翼は財界、大学生、米機関、コロンビア極右などと組み、内外メディアの宣伝報道に助けられて、軍事クーデターを招くための暴動状況をつくり出そうと街頭決起した。だが有権者の多数派とラ米・南米世論に支援されたマドゥーロ政権を倒すことはできなかった。

 これまでに空軍の現役将軍3人がクーデターの陰謀加担で逮捕されたほか、国軍士官約60人が拘禁され取り調べを受けた。その半数は依然拘留されているもよう。次回公判は8月6日。