2014年11月10日月曜日

メキシコの学生43人は殺害され焼かれたと検察が発表

 メヒコ検察庁は11月7日、拉致された師範学校生43人は全員殺害され、遺体を焼かれた後、川に捨てられた、と発表した。43人はゲレロ州アヤツィナパの学生で、9月26日、同州イグアラ市の警察に拉致され、行方不明になっていた。

 発表によると、市警は43人を地元麻薬業者の殺し屋たちに渡した。学生たちは州政や市政をかねがね批判していた、という。市警を動員したイグアラ市長は既に逮捕されている。

 政府や当局は、9月下旬の事件発生直後に迅速に動かなかった。動いていれば、学生たちの命は助かったかもしれない。メヒコの「無処罰」主義という司法の堕落と弱さ、無名で弱い立場の者を無視する伝統が政府当局の遅すぎた対応に現れた。父兄らの抗議行動を受けて初めて検察が動き、事件の全貌が明らかになった。

 学生、教師、市民らは8日、ゲレロ州都チルパンシンゴの州政庁前で自動車十数台を焼いて、事件に激しく抗議した。州警察は、これを取り締まらなかった。

 メヒコ市中心街でも、抗議の暴動が起きた。エンリケ・ペニャ=ニエト大統領は9日、43人のための国喪が続いていると述べ、破壊活動を止めるよう訴えた。

 一方、あるメディアは、メヒコ市とケレタロー市を結ぶ高速鉄道を建設する中国系業者らの企業集団が建設したという同大統領の豪壮な私邸の存在を暴露し、建物内部の様子や写真などを報じた。