2014年11月6日木曜日

米共和党の議会選勝利で対キューバ関係改善機運遠のく

 オバーマ米政権の与党・民主党が連邦議会(国会)の上下両院で過半数を共和党に奪われたことで、米玖関係改善の機運は遠のいたと見ることができる。

 バラク・オバーマ大統領は、任期内に対玖経済封鎖をなくし関係を正常化させたいとの願いを示唆していた。だが経済封鎖の重要部分は議会議決事項であり、保守・右翼・極右を包含する共和党が多数派では議決は覚束ない。

 クーバ政府は米議会選挙結果についてまだ言及していないが、民主党の勝利を期待していたのは確かだ。クーバに厳しい頑迷な反カストロ派議員のほとんどは共和党にいる。

 クーバとしては今後、2年後の米大統領選挙で民主党が勝つのを期待することになる。

 ジョージ・ブッシュ前大統領の弟ジェブ・ブッシュは、共和党の大統領候補の一人と目されている。ジェブは14年前フロリダ州知事だった当時、大統領選挙の同州内での開票作業で兄ジョージに有利に計らい、アル・ゴア民主党候補から勝利を奪うのに貢献したと伝えられた。

 ジェブが次期大統領にでもなれば、クーバにとっては厄介な事態が続くことになるだろう。