2014年11月6日木曜日

拉致学生43人の両親らがメキシコ政府に「生きて返せ」と迫る

 メヒコ南部のゲレロ州イグワラ市で9月26日、師範学校生43人が拉致され行方不明になった事件で、学生たちの両親、親戚、友人らの一行が11月5日、メヒコ市憲法広場(ソカロ)に到着し、「息子・娘たちを生きて返せ」と顔写真を掲げて政府に要求した。

 ソカロには、大統領政庁(国家宮殿)がある。親たちは、エンリケ・ペニャ=ニエト政権の無策を厳しく批判している。

 43人の一部は10月、遺体で集団墓から発見されたと伝えられたが、その後、学生たちの遺体でないことが判明した。

 学生たちは州内アヤツィナパの師範学校生で、イグワラ市政にかねがね批判的だった。拉致事件にはイグワラ市警が実行犯として関与しており、市長は昨4日ようやく逮捕された。

 この日の行進とソカロでの集会には、各地の師範学校生、大学生、教員組合、労組、芸術家、知識人、一般市民が連帯し、2万人に膨らんだ。