2014年12月18日木曜日

キューバが米国人受刑囚を釈放

 クーバは12月17日、スパイ罪で禁錮刑に処していた米国人アラン・グロス(65)を人道的措置により釈放した。グロスは直ちに米政府機で米国に向かった。米政府も、これを確認した。

 ラウール・カストロ議長とバラク・オバーマ大統領は17日、同時刻に両国関係について相互に発表する、と伝えられる。

 クーバでは、1998年9月12日にスパイ罪で逮捕され禁錮刑に処せられた元クーバ諜報機関員5人のうち、既に釈放された2人を除く3人がグロスと引き換えに釈放される、との観測が高まっている。

 グロスは2009年12月4日、米国際開発局(USAID)の契約要員として電子通信機器などをクーバに持ち込み、逮捕された。スパイ罪で禁錮15年の実刑に処せられたが、健康不調により、このところはハバナの軍事病院に収容されていた。

 ラウールとオバーマは昨年12月、ネルソン・マンデーラ元南ア大統領の国葬の場で握手し、短い会話を交わした。来年4月パナマで開かれる第7回米州首脳会議には、ラウールがクーバ元首として初めて出席することが決まっている。

 玖米関係改善は、オバーマの課題だった。