2015年1月27日火曜日

フィデル・カストロが玖米合意を初めて論評

 クーバのフィデル・カストロ前国家評議会議長(88)は1月26日、大学生連盟(FEU)宛ての「我がFEU同志諸君へ」と題した書簡で、玖米国交正常化合意に初めて言及し、「私は米国の政策を信用しないが、このことは紛争の平和的解決策を否定するものでは全くない」と述べた。

 「異論はあるが反対しない」というフィデルの気持ちが窺える。書簡はFEU議長ランディー・ペルドモが読み上げ、国営テレビが伝えた。27日付の共産党機関紙グランマは全文を報じた。

 フィデルは「我々人民の模範的行動を知る友人たちに私の基本的姿勢を簡単に説明する」とし、「我々は政敵を含む世界中の人民との協力と友好を常に守る。これこそが皆のために我々が求めているものだ」と強調している。

 また、「クーバ議長は、人民権力全国会議(国会)とクーバ共産党(PCC)が与えた権限と資格をもって、適切な措置をとった」と、実弟ラウール議長(83)を支持している。