2015年1月6日火曜日

ベネズエラ政府が構造改革を年内実施と発表

 ベネスエラのホルヘ・アレアサ副大統領(大統領代行)は1月5日、今年は生産性に基づく構造改革に取り組むと言明した。原油価格低迷、外貨不足、インフレ、物資不足などで悪化する一方の経済を再建するには調整するしかなくなったためだ。

 政府は4日、中央銀行内に1000億ボリーバル(bf)の「戦略的準備基金」(FER)を開設した。年内に4000億bfまで増やし、公務員給与引き上げ、社会政策、公共投資なでに充てるという。

 9月には国会議員選挙があり、その集票作戦に備えた「軍資金」と見なされる。それを構造改革に先立ち備蓄したと考えられる。

 一方、ニコラース・マドゥーロ大統領は5日、北京に到着した。6日、習近平主席と会談する。

 大統領は4日、街頭暴動教唆罪などで裁かれているレオポルド・ロペス被告と、プエルト・リコ独立派指導者オスカル・ロペス=リベラ受刑囚の交換釈放を提案した。だが5日、被告側および米政府は拒否した。