2015年3月3日火曜日

米大統領が米州首脳会議前にキューバとの大使級外交望む

 バラク・オバーマ米大統領は3月2日ロイター通信とのインタビューで、パナマで4月開催される第7回米州首脳会議の前にクーバと大使級外交関係を復活させたい、と述べた。

 大統領はまた、両国関係の多方面にわたる正常化には時間がかかる、と語った。だが、クーバの変化を促す国交正常化政策の成果は既に現れつつある、と付言した。

 正常化合意後クーバに経済開放の兆候が見られるとし、クーバ政府が外資導入に備えて経済政策を再検討している、との
見解を表明した。

 一方、ラウール・カストロ議長は2日モンテビデオで、ウルグアイのタバレー・バスケス大統領と、両国関係強化について会談した。

 ブルーノ・ロドリゲス外相は同日、ジュネーブの国連人権理事会で演説し、ベネスエラ情勢に触れて、クーバはベネスエラ政府の立場を支持すると強調した。

 ハバナでは、フィデル・カストロ前議長の若き日の愛人ナタリア・レブエルタ(89)が同市で2月27日死去したことが明らかにされた。フィデルが革命戦争の準備のためメヒコに去った1955年、身ごもったことが判明、娘アリーナを産んだ。60歳に達しようとしているアリーナは、マイアミに住んでいる。

 フィデルは2日、米国で服役し解放された元諜報機関員5人を自宅に招いて5時間話し合い「幸せを感じた」、とコラムに書いた。

 コロンビアでは、中国の貨物船が2月27日以来、カルタヘーナ港で臨検されていることが明らかになった。クーバ向けの弾薬と武器をコンテナで積み込みながら、積荷の申告をしていなかったという。中国は、「通常の通商」との立場だ。

 コロンビアの港湾当局は当初、麻薬検査をするつもりだったが、諜報機関からの通報で方針を変えたという。臨検はコロンビア国防省の指揮下で実施されている。

 一昨年7月には、パナマ運河カリブ海入り口で、クーバの旧式兵器類を無申告で積んでいた北朝鮮貨物船が臨検され、半年あまりパナマに抑留される事件があった。