2015年6月7日日曜日

米政府はキューバ航空機爆破事件の主犯名を知っていた

 1976年10月6日バルバドス空港を飛び立ったカラカス発ハバナ行きのクーバ航空旅客機が空中で爆破され、機内の73人全員が死亡した事件の主犯格が、ルイス・ポサーダ=カリーレスであることを、米政府は知っていた。

 6月4日解禁された米国務省文書に、CIAが当時のヘンリー・キッシンジャー国務長官に宛てた同事件に関するメモが含まれており、そこにポサーダらの名前が記されていた。

 ポサーダはクーバ系ベネスエラ人で、米当局の庇護の下でマイアミで暮らしている。ベネスエラとクーバから身柄引き渡しの要求がある。

 反カストロ主義の米共和党下院議員マリオ・ディアスバラルト提出の歳出関連法案が下院で3、4両日相次いで可決された。3日には、玖軍部、諜報機関などへの輸出を禁止する法案で、賛成242、反対183で採択された。

 4日には、オバーマ政権が決めた、米国人の対玖渡航緩和および米民間航空機の玖乗り入れ許可を無効とする法案で、賛成247、反対176。民主党の一部も賛成に回った。

 一方、スペイン前首相ホセ=ルイス・ロドリゲス=サパテーロは5日ラジオ番組を通じて、クーバが歴史的変化を遂げつつあるこの時期にスペインは存在感を示すべきだとして、マリアーノ・ラホーイ首相に訪玖を促した。右翼のラホーイは革命クーバと反(そり)が合わない。

 クーバと欧州連合(EU)は15~16日、ブリュッセルで関係正常化交渉を続開する。