2015年7月23日木曜日

米政府が近くグアンタナモ基地収容所閉鎖法案提出へ

 米政府は7月22日、クーバ東部のグアンタナモ米海軍基地内にある囚人収容所を閉鎖するための法案を議会に提出する準備過程の最終段階にある、と明らかにした。

 広報官は、これはバラク・オバーマ大統領の優先政策であり、大統領は閉鎖が米国の安全保障上の利益に適うと考えている、と述べた。

 収容所はブッシュ前政権が設置、一時は強制連行されてきた囚人約800人がいた。激しい拷問など非人道的措置が暴露され、国際問題になっていた。

 現在は116人で、その一部は亡命受け入れ国があれば解放される立場にあるが、引き取り国がなかなか現れない。

 議会では収容所閉鎖に反対する野党共和党が多数派であるため、法案が提出されても審議の難航が予想される。

 グアンタナモ基地は、米軍がクーバ独立戦争に介入した1898年に米海軍が占領したグアンタナモ湾の中央部にあり、1903年に米政府は強引に恒久的租借権を得た。

 ラウール・カストロ政権は、今後の対米交渉過程で基地返還を求めていく構えだ。