2015年7月18日土曜日

第48回メルコスール首脳会議終わる

 南部共同市場(メルコスール)の第48回首脳会議は7月17日ブラジリアで開かれ、一日だけの日程を終えた。輪番制議長はヂウマ・ルセフ伯大統領から、パラグアイのオラシオ・カルテス大統領に引き継がれた。

 カルテスは、メルコスールと欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)調印および、太平洋同盟(AP)との合意に向けて努力すると述べた。

 今回がメルコスール首脳会議への最後の出席となった亜国のクリスティーナ・フェルナンデス大統領は、8年間を振り返り、ボリビアとエクアドールでのクーデター未遂事件にメルコスールが南米諸国連合(ウナスール)と共に対処したことなどを挙げた。

 また4カ国で発足したメルコスールがベネスエラとボリビアを加え6カ国になったことについて、「メルコスールが成功したことを物語る」と称賛した。

 域内には、経済力の弱いパラグアイ、ウルグアイ両国が伯亜両大国に域内関税障壁の撤廃を求めるなど、経済格差に基づく問題がある。

 またベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領が持ち出した、ガイアナとの領土問題など政治問題もある。この領土問題については8月末、メルコスールとウナスールが合同首脳会議を開いて討議することになった。