2015年8月2日日曜日

ベネズエラで組織的なスーパーマーケット略奪事件発生

 ベネスエラ南東部のボリーバル州サンフェリックス市で7月31日、スペルメルカード(スーパーマーケット)4店が組織的な略奪に遭う事件が起き、1人が射殺され、60人が逮捕された。

 事件を受けてニコラース・マドゥーロ大統領は同日、12月6日の国会議員選挙実施を妨げるため野党勢力が謀った事件、と糾弾した。

 さらに大統領は、米南方軍のジョン・ケリー司令官が3月、ベネスエラで7月に騒乱状態が起きると語ったことに触れて、「ケリー将軍は予言したのではなく命じ、これに応じて右翼勢力が行動した」と指摘した。

 一方、野党連合MUDは31日、8月8日に「飢餓反対・抗議行動」を実施する、と発表した。選挙まで4カ月余り、政府と反政府勢力の対立は、いよいよ先鋭化する段階に入りつつある。