2015年8月12日水曜日

ベネズエラ国会がCNN糾弾決議を採択

 ベネスエラ国会は8月11日、ベネスエラの不安定化を促しているとしてCNNテレビ放送を糾弾する決議を採択した。政権党ベネスエラ統一社会党(PSUV=ペスーブ)が賛成、野党勢力は棄権した。

 政権党議員らは、CNNが8月6日、一部都市で商店略奪未遂事件があったとか、物資供給が途絶えたなどと報じた後、誤報として詫びた事実を指摘し、誤報によって不満派の暴動を煽ろうとしたなどと非難した。

 ベネスエラでは12月6日、国会議員選挙が実施される。それに向かって政局は動いており、親政府と反政府の対峙が緊張状態にある。政府は、圧倒的に多い内外保守・右翼メディアの攻勢に神経をつかっており、政府に不利な誤報があれば、すかさず攻撃することになる。