2015年9月1日火曜日

アルゼンチンで軍政に奪われた孫が新たに発見さる

 アルヘンティーナ軍政期に密かに殺害された親から生まれ、軍人、警官らに与えられた子供が新たに見つかった。奪われた孫たち約400人の行方を追っている「五月広場の祖母たちの会」(エステラ・デ・カルロット会長)は8月31日、ブエノスアイレスの本部で、117人目の孫が見つかった、と発表した。

 DNA鑑定で確認されたのは37歳の女性。両親は西部のメンドサ市に住んでいたワルテル・ドミンゲスとグラディス・カストロで、1976年11月結婚したが、77年12月9日、当局に拉致され、以来消息は途絶えた。

 2人はマルクス・レーニン主義共産党(PCML)の党員だったため、軍政から監視されていた。見つかった女性の氏名などは明らかにされていない。彼女の祖母は「祖母たちの会」メンドサ支部長。

 デ・カルロット会長の孫も昨年見つかっている。