2015年9月7日月曜日

ジャマイカに「シモン・ボリーバル文化センター」開所

 ジャマイカの保養地モンテゴベイで9月5日開かれた第10回カリブ石油連帯機構(ペトロカリーベ)首脳会議は、加盟諸国の経済・貿易状況を改革するための機関として「経済理事会」を創設することを決めた。

 会議はまた、加盟国の民生安定化と社会改革のための「カリブ社会保護計画」策定、域内に経済地域を設立する「10カ年計画」も採択した。ペトロカリーベ向けに割り当てられているベネスエラのオリノコ油田の一部の開発促進も決まった。

 会議に出席したベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は6日、首都キングストンで、ジャマイカのポーシア・シンプソンミラー首相とともに「シモン・ボリーバル文化センター」を開いた。

 大統領は記念演説で、「ラ米・カリブ(LAC)諸国は、団結してのみ世界の列強と闘うことができる」と述べた。9月6日は、解放者ボリーバルがキングストンで「ジャマイカ書簡」を書いた200周年記念日に当たる。

 マドゥーロは6日夜、カラカスに帰着した。ヴェトナム、中国、カタール、ジャマイカ4カ国を歴訪したが、中国では対日戦勝70周年記念行事に出席し、プーチン露大統領と原油価格安定化について会談した。カタールでも首長と会談し、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国との首脳会議開催を提案した。