2015年9月26日土曜日

モラレス・ボリビア大統領4選出馬へ向け改憲法成立

 ボリビア議会上下両院合同本会議は9月25日、エボ・モラレス大統領の4選出馬を認める改憲法案を可決した。2009年制定の憲法の168条は「大統領連続再選は1回だけ」と規定しているが、これが「2回まで可能」となる。この改憲法承認の是非を問う国民投票は、来年2月21日実施される見通しだ。

 モラレス大統領は社会主義運動(MAS)から2005年の大統領選挙に初出馬し当選、06年1月政権に就いた。だが新憲法制定作業を開始、任期を1年短縮し新憲法の下で09年再選され、任期を5年に戻して14年また再選された。

 だがMASは、新憲法下での最初の再選は2014年の大統領選挙と解釈し、今回の改憲で「2度再選可」としたことで2019年の次期選挙出馬が可能になるとの立場だ。05年選挙から数えれば連続4選を狙うことになる。

 本会議は賛成113、反対44で改憲案を可決した。

 国際司法裁判所は24日、ボリビアの言い分を認めて、同国がチレから奪われた海岸領土を回復するための交渉をチレに義務付けるか否かを審理することになった。

 ボリビアは、この裁定を「歴史的勝利」と位置付けており、モラレスは連日の勝利を収めた。