2015年9月7日月曜日

グアテマラ大統領選、決選の公算膨らむ

 9月3日にオットーペレス=モリーナ退役将軍が大統領辞任に追い込まれたグアテマラで6日、総選挙の投票が始まった。正副大統領、一院制国会の議員158人、中米議会議員20人、338市長を選ぶ。有権者は750万人。

 注目の大統領選挙には14人が出馬している。だが実質的には、ジミー・モラレス(46、国民結集戦線FCN、右翼)、マヌエル・バルディソーン(45、改新民主自由党LIDER、右翼)、サンドラ・トーレス(59、希望国民連合UNE、中道進歩主義)の3候補の争いで、このうち2人が10月25日実施の決選投票に進出すると見られている。

★開票率35%段階での選管第1回発表によると、モラレス25・9%、バルディソーン19・3%、トーレス17・9%。

 喜劇俳優でテレビキャスターを務めたモラレスは、前大統領が中心になっていた大規模な汚職事件で有権さが「変わり種=新鮮さ」を求めたことから人気が急上昇し、世論調査で8月下旬、1位に躍り出た。FCNには軍部の一部も加わっている。

 バルディソーンは前回決選で敗れ、2度目の挑戦。8年がかりで選挙運動してきたため有利に選挙戦を展開すると見られたが、以前からつきまとっていた麻薬資金疑惑が前大統領らの絡んだ事件の傍系として改めて指摘され、支持が伸び悩んだ。

 トーレスはアルバロ・コロム元大統領の夫人だったが、離婚して選挙運動を続けてきた。