2015年12月17日木曜日

ブラジル全国でルセフ大統領支持行動実施

 サンパウロ、リオデジャネイロ、ミナスジェライスなどブラジル26州の18州都を含む主要70都市で12月16日、国会下院で弾劾される可能性に直面しているヂウマ・ルセフ大統領を支持する広範な集会と行進が決行された。参加者数はまだ集計されていない。

 参加したのは、労働者党(PT)政権を支持する諸団体。労働者単一中央連盟(CUT)、ブラジル労働者中央連盟(CTB)、土地無し農村労働者運動(MST)、家無し労働者運動(MTST)、労組間機構(インテルシンヂカル)、全国学生連盟(UNE)など。

 この日の行動は、弾劾手続き開始を決めたエドゥアルド・クーニャ下院議長の解任も要求した。当局はこのほど、汚職容疑がかけられているクーニャ議長のリオ事務所を家宅捜査した。これは、政府による報復と見られている。

 一方、ルセフ大統領は16日、ブラジリアでの国軍将官を集めた式典で演説、ブラジルは人民を守る国軍を必要としていると述べ、民主擁護と併せて国軍の協力を訴えた。