2016年1月24日日曜日

第4回CELAC首脳会議がコロンビア停戦監視協議へ

 エクアドール(赤道国)のリカルド・パティーニョ外相は1月22日キトで記者会見し、同市郊外の赤道が走る「ミター・デル・ムンド(世界の中央)」にある南米諸国連合(ウナスール)本部で26日、ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC、加盟33カ国)の外相会議、次いで27日、第4回CELAC首脳会議が開かれる、と公式に明らかにした。

 首脳会議には、議長のラファエル・コレア赤大統領のほか、伯BOL亜PAR智COL秘VEN墨HON愛GUA巴CRおよびRD(ドミニカ共和国)とガイアナの16カ国大統領が出席を確約済み。

 URUとESは副大統領、玖は第一副議長が出席。ニカラグアからは「外務省使節団」がやって来る。亜国のマウリシオ・マクリとグアテマラのジミー・モラレスは初出席。ペルーのオヤンタ・ウマーラと、アイチ(愛)のミシェル・マルテリには最後の機会となる。またRDのダニーロ・メディーナにとっては現任期最後の出席機会となる。同国では5月15日大統領選が実施され、メディーナが再選されれば、来年また出席できることになる。

 セントヴィンセント・グラナディーン、セントルシーア、バハマからは首相が出席する。他の国々からは外相らが出席する。

 今首脳会議の最重要議題は、3月23日に内戦終結を謳う和平協定が調印される予定のコロンビアでの停戦監視を国連から委託されているCELACがその任務にどう対応するか、である。

 首脳会議終了時に、輪番制のCELAC議長国はエクアドールからRDに引き継がれる。28日には、ウナスール外相会議が開催される。

 一方、ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領は27日の首脳会議で、ラ米経済統合に向けて、南米共同市場(メルコス-ル、加盟5カ国)と太平洋同盟(AP、4カ国)との連携強化促進を提案することにしている。CRのルイス・ソリース大統領は、クーバ経済難民ら域内難民への対応策についての協議を望んでいる。

 首脳会議は、ラ米左翼代表格のニコラース・マドゥーロVEN大統領と同右翼代表格のマクリ亜大統領の初顔合わせの場となる。どのようなやり取りがなされるか、関心を集めている。

(★亜国政府は24日、マクリ大統領は肋骨の痛みとダボス疲れのため標高2700mのキトでのCELAC首脳会議には出席しない、と発表した。代わりにガブリエーラ・ミケッティ副大統領が出席する。だが23日、マドゥーロVEN大統領はダボスでマクリが行なったベネスエラへの内政干渉発言を首脳会議で問いただす旨を表明、マクリは不利な論戦を避けるため急遽欠席を決め込んだのではないかと観測されている。マクリは、コレア赤大統領に個別会談を申し込むなど、CELAC初出席に意欲を示していた。)