2016年1月23日土曜日

ハイチが暴動理由に大統領選挙決選をまた延期

 アイチ(ハイチ)の暫定選挙理事会(CEP、選管)は1月22日、治安不安定を理由に24日実施予定の大統領選挙決選を無期限延期する、と発表した。当初は昨年12月27日に予定されていたが、その後、1月24日に延期されていた。

 昨年10月25日の大統領選挙の投票率はわずか26%だったが、政権党候補ジュヴネル・モイスを得票率1位にするための大掛かりな不正があった事実が明らかになった。このため主要野党は決選実施に反対し、第1回投票の開票と集計のやり直しを求めていた。また得票2位で決選進出が決まっていた野党候補ジュドゥ・セレスタンは、不正を放置したまま決選実施を急ぐ政府とCEPを糾弾して決選をボイコットした。

 21日夜、首都ポルトープランスでは反政府・野党勢力の支持者が大挙して投票所を襲撃、放火し破壊した。この暴動状況は22日さらに拡大し、自動車やタイヤが燃やされ、商店略奪も起き、発砲もあった。警官隊と衝突が続いている。

 CEPが決選延期を発表した後も暴動は収まらず、標的を大統領退陣とCEP反対に移している。

 ミシェル・マルテり現大統領は2月7日任期満了で退陣するが、ポール・エヴァン首相、上院議長、外相らの誰かかが暫定政権を率い、選挙を管理、新大統領を選ぶという説が流れている。

 CEPも政府も、新たな決選の日程を発表していないし、暫定政権構想も明らかにしていない。隣国ラ・ドミニカーナ(ドミニカ共和国)は国境線の警備を強化している。

(野党勢力は23日も首都で大規模な抗議行動を展開し、大統領と首相の辞任、CEP解散、大統領選挙やり直しを求めた。政権党候補モイスは同日記者会見し、決選実施を急ぐよう求めた。国連、米州諸国機構=OEA=、欧州連合=EU=は暴力を止め決選を実施するようアイチ政府・有権者に促した。)