2016年2月24日水曜日

カストロ兄弟の兄ラモーン(91)が死去

 カストロ兄弟の長兄ラモーン・カストロ(91)が2月23日、死去した。認知症を患い、長らく人前に出ていなかった。農業技師で、革命政権の農牧業政策に貢献した。

 1953年7月26日、二男フィデル(現在89)、三男ラウール(同84)がサンティアゴ市内の陸軍モンカーダ兵営を襲撃、失敗に終わった後、ラモーンは逮捕され、収監された。

 革命戦争中は、実家の農場経営を支えながら、両弟を支援。特にサンティアゴ近郊に展開したラウールの東部第2戦線への補給路を構築した。両弟のような政治的野心はなかった。

 カストロきょうだいは7人で、総領で長女のアンヘラは2012年に老衰で死去。二女フアーナ(82)は革命に反旗を翻し米国に亡命、マイアミに住む。肺癌で療養中。著書「カストロ家の真実」(2012年、中央公論新社)がある。この本には、カストロ家の内情が詳述されている。

 三女エンマ(79)はメキシコ在住。四女アグスティーナ(77)は熱心なカトリック信者。7人きょうだいは、5人になった。