2018年4月8日日曜日

パラグアイでゲリラと治安部隊が交戦▼22日には大統領選挙実施▼ルーラが拘置所入り

 パラグアイ北部のコンセプシオン県内で4月7日、治安部隊とゲリラ「パラグアイ人民軍」(EPP)EPPが交戦した。EPPは逃亡する際、手榴弾を投げ、治安部隊の2人が負傷した。
 治安部隊は、軍と警察で構成する「統合作戦部隊」(FTC)。その兵士と警官各1人ずつが負傷した。FTC司令部が発表した。

 EPPは実態が明らかでなく、謎めいた存在だが、これまでに兵士21、警官13、市民27の計61人を待ち伏せ攻撃や戦闘で殺している。

 一方、パラグアイ大統領選挙は今月22日に実施される。政権党ANR(コロラード党)のマリオ・アブド=ベニーテスと、野党「勝利同盟」(AG)のエフライーン・アレーグレが選挙戦で接戦を演じてきた。

 大統領選挙と同時に副大統領、上院議員45人、下院議員80人、県知事17人、南部共同市場(メルコスール)議会(パルラスール)議員16人を選ぶ。
 オラシオ・カルテス現大統領、フェルナンド・ルーゴ元大統領、ニカノール・ドゥアルテ元大統領は、一つの上院議席を争っている。

 米州諸国機構(OEA)は選挙監視団を派遣する。団長はコスタ・リカ前大統領のラウラ・チンチージャ。

▼ルーラ元ブラジル大統領が拘置所入り

 ルーラは4月7日、連邦警察のヘリコプターでサンパウロからパラナー州都クリチーバの連邦警察州本部に連行され、同本部内に設置された特別の拘置室に収容された。